おしっこチェックで健康コントロール
おしっこは、自分の体調を教えてくれる大切なバロメーターです。まずは、おしっこの色や量などでの健康チェック法をお教えします。さらに、最近話題になっている、おしっこのpHと尿路結石やメタボリックシンドロームとの関係、その予防法についてもみていきましょう。
まずは、おしっこを自分でチェックしてみましょう
おしっこは、血液が腎臓でろ過(必要な成分と不要な成分を分けること)されてつくられます。全身をめぐった血液は、腎臓の糸球体という所でろ過され、おしっこの元となる「原尿」がつくられます。原尿が腎臓の中にある尿細管を通るときに、身体に必要なブドウ糖、ミネラルや水分などが再吸収されます。こうして、後に残った老廃物が、おしっことなって体外に排泄されるのです。
尿検査は、病院で行う健康診断などにおいても重要ですが、家庭でも、自分でおしっこの色やにおい、回数などを日ごろからチェックすることで、身体の異変をいち早くみつけることができます。
ただし、おしっこのちょっとした変化は、気にする必要はありません。おしっこの状態は、水分を多くとれば色が薄くなり、回数も増えるというように、いつも同じではありません。ここで紹介するチェックポイントと照らし合わせ、異変が続いて気になるようであれば、泌尿器科や内科で診察を受けましょう。