尿路結石を予防するために、こんなことにも心がけを!
1日2リットルを目標に水分を補給
尿路結石を予防するために大事なことのひとつは、水分をたくさんとって、おしっこの量を増やすことです。おしっこの量が多いほど尿が薄くなるため、結石をつくる物質も溶けやすくなり、おしっこと一緒に排泄されやすいからです。普通、1日の尿量は1.2リットルほどですが、尿路結石の予防には、尿量2リットルが理想的です。食事以外で水分を2リットル以上とるようにしましょう。お茶類でとる場合には、シュウ酸の多い玉露や紅茶は避け、番茶や麦茶、ほうじ茶といったシュウ酸の少ないものにしましょう。ウーロン茶にもシュウ酸を多く含む種類のものがあるので、大量に飲むのは避けたほうが無難です。
カルシウム結石であっても、カルシウムは積極的に摂取を
尿路結石の約9割はカルシウムを含む結石なので、カルシウムの摂取は控えたほうがよいと思われがち。しかし、実際はその反対です。カルシウムをとると、腸の中でシュウ酸と結合し、便と一緒にシュウ酸を体外に出す働きをするので、結石予防に役立つのです。カルシウムは、乳製品、大豆製品、海藻類、小魚などのほか、春菊や小松菜やなどの野菜にもたくさん含まれていますので、1日600mg以上を目安に、いろいろな食品からとるようにしましょう。
シュウ酸を多く含む食品をとりすぎない
シュウ酸を多く含む食品には、ホウレンソウ、タケノコ、チョコレート、ココア、紅茶などがあります。これらをとりすぎると結石ができやすくなるので、とりすぎに注意しましょう。ホウレン草はゆでておひたしにすると、シュウ酸を半分程度に減らせます。
シュウ酸の多い食品はカルシウムといっしょにとる
シュウ酸を多く含む食品は、カルシウムと一緒にとるようにしましょう。カルシウムはシュウ酸が腸から吸収されるのを妨げ、尿中へのシュウ酸排泄量増加を防ぐ働きをします。以下のような組み合わせを参考に。
- ●ホウレンソウにカツオ節やちりめんジャコをかける
- ●タケノコはワカメと一緒に煮物に
- ●チョコレートはミルク入りを選ぶか、牛乳と一緒に食べる
- ●ココアや紅茶はミルク入りで