日本ケミファ株式会社

健康生活のススメ

今日からできる!お腹に良いこと。

今やニッポンは世界に誇れる長寿国。しかし、女性85.23歳、男性78.32歳という平均寿命は、戦前生まれの方たちが長寿であるからこそ実現した「平均値」であることを忘れてはいけません。長寿で、今なおカクシャクたるお年寄りたちは、太平洋戦争の真っただなかが育ち盛りだったり、戦後に青春時代を送った人々です。日本中が貧乏でした。当時は卵が贅沢品とされ、ましてや肉などは食べたくても手に入らなかった食事情が「長寿」に幸いしている、と指摘する栄養学者がいます。

つまり、戦後の貧しい時代は食べ過ぎることもなく、摂取するエネルギーも多過ぎず、畑育ちの食物繊維の多い食べ物を中心に、上手に献立を工夫した食事を口にして育ってきたことが、長寿に寄与しているというのです。

ところで、今の私たちの食生活はどうでしょうか。脂っこい料理に、外食やファーストフードが増え、ケーキは別腹といった食生活の洋風化に歯止めがかからないでいます。それとともに、そうした食事情が原因の大腸ガン、糖尿病、狭心症などが増えています。

今こそ、“オナカにとって良い食生活とは何か”をあらためて考えたいものです。

長寿は「腸寿」から。その成否は乳酸菌が握っている。

平均的な日本人が70歳までにするうんちは約3トンと言います。ダンプカーで1台分というところですが、我れながら惚れ惚れする立派なうんちが、そうそういつも出るわけではありませんね。

便で自分の健康状態をチェックするポイントは色・臭い・硬さに加えて、便器の中で水に浮くかどうかも一つの判断基準になります。

うんちが水に浮くのは、腸内に棲みついているビフィズス菌などの善玉菌を増やしたり、その働きをサポートする乳酸菌が便のなかに広がり、浮力の役割を担っているからです。

“えっ、乳酸菌?! それってヨーグルトのことでしょう。だったら私、飲んでるわよ”と言う方がいるかもしれませんが、ヨーグルトだけが乳酸菌ではありません。

それでは、乳酸菌が健康にどう深くかかわっているかを考えてみましょう。ひとつじっくりお読みいただき、乳酸菌を知る手がかりにしてください。

“ご腸内”の住民は、善人・悪人入り乱れて約100兆個

腸内には100兆個の細菌が棲んでいます。それらの細菌は、種類ごとに群がっています。その様子が、ちょうど草や木がおい繁った叢のようであるので「腸内細菌叢」とか「腸内フローラ(フローラはお花畑)」と呼ばれています。

ところで、細菌と言えば、ついつい切り傷から入り込み、皮膚を化膿させる怖~いバイ菌を思い浮かべがちですね。でも、腸内に棲みついている細菌はそうした菌と違い、食物を消化し栄養を吸収する腸の働きを手助けしたり、ビタミン類を合成したりする有益な働きをしてくれる細菌です。

とは言っても、残念ながら、腸内細菌の全部が全部、健康維持に働くありがたい菌ばかりではありません。

なかには、「悪玉薗(有害菌)」といって、からだに悪さをする細菌がいます。さらに、「日和見菌」といって、悪玉菌の勢力が強いときは悪玉菌のほうにつき、形勢が悪くなると、腸の環境を整える「善玉菌(有用菌)」の味方にまわる細菌もいます。なんだか、いろいろな派閥争いで社内が乱れがちになるサラリーマンの世界のようですね。

腸内も、善玉菌と悪玉菌がバランスをとって共存する腸内環境が崩れると、オナカが「痛い」「もたれる」「張る」「下痢が…」などのトラブルが起こりやすくなります。

知っておこう!腸内細菌の豆知識

図版 : 悪玉菌(有害菌)が増えると、こんな症状が心配

・腸内に棲む細菌の種類と数は、なんと100種類で100兆個、と言われても余り多くてピンとこない数字ですね。地球の人口が約63億人、ということは、その約1万5千倍というとてつもない数の細菌が、あなたのオナカの中に棲みついているのです。
1個1個は眼に見えない超微細な微生物ですが、100兆個にもなると、その重さは合計1kgぐらいにもなり、ヒトの健康にいろいろな影響を与えます。

・生まれた赤ちゃんの腸は無菌状態です。ところが乳首や哺乳瓶を通して、さまざまな細菌が棲みつきます。

・乳児のころは、善玉菌の一種であるビフィズス菌がほぼ90%くらいを占めていますが、離乳期を過ぎると他の菌種が増え、健康な成人では15~30%にダウンすると言われています。

・健康であれば、普段は善玉菌の集団がニラミをきかせているので、悪玉菌の集団はおとなしくしています。腸内の平和が保たれ、腸がもっとも健康な状態のときです。

・善玉菌の優等生が乳酸菌の一種であるビフィズス菌です。健康を害する悪玉菌の代表格がウェルシュ菌です。夏になると心配な食中毒を引き起こす大腸菌O-157やブドウ球菌も悪玉菌の一種です。

・ストレスや偏った食事や運動不足、生活習慣病、それに風邪などの感染症で、からだの調子が悪くなったりすると、善玉菌が少なくなります。するとウェルシュ菌のような悪玉菌が増え、勢力をのばしてきます。

・だんだん年をとってくると、それまで優勢だったビフィズス菌が減少し、悪玉菌の代表であるウェルシュ菌が増加することが知られています。

・ウェルシュ菌などの悪玉菌が増加すると、腸内腐敗が促進され、オナカの膨満感や下痢などの症状に悩まされることになりがちです。さらに、老化を早めたり、発ガンなどの原因となることもあります。

・有害な腐敗物質が増え、体調が悪くなる現象は、動物性脂肪の食べ過ぎや食物繊維不足などの食生活でも起こります。インスタント食品やポテトチップスに、焼肉やイタメシなどが当たり前の食生活で、わが国の若者の「腸年齢」の老化が進み、若い方が出すオナラも臭くなってきているとの警告が発せられています。

・空調設備の普及で、いまや一年中、食中毒が心配ですが、腸内のバランスを整える善玉菌には、食中毒防止でも重要な役割を担っていることが明らかになっています。

なんとも、頼もしい腸のお掃除屋さん

乳酸菌が生きたまま腸に到達すると、そこで繁殖し、善玉菌の働きを応援します。

つまり、悪玉菌が我がもの顔でのさばれない状態で、その分だけ腸内腐敗は進まなくなり、腸内細菌のバランスが正常に保たれます。

ところで、乳酸菌と一言に言ってもいろいろな種類があり、お馴染みのヨーグルトの他に、醤油や味噌、漬物、パン、チーズなどにも有益な乳酸菌が含まれています。

とは言っても、それらの食べ物をやたらめったら食べればよいというものではありません。

生きた乳酸菌を腸内に送り込んでやることが大切ですが、なにしろ胃を通過する際に、食べ物と一緒に入ってくる細菌を殺す働きを持つ胃酸が、乳酸菌の通過を邪魔します。

そのために最近は、胃酸のダメージを受けない乳酸菌飲料やヨーグルトが開発されています。もちろん、お薬として、生きた乳酸菌を補給できるさまざまのタイプの乳酸菌製剤が出ていますから、ご自分に合った食べ物や薬で、乳酸菌をオナカに送り込むように心がけたいものです。

図版 : だから増やしたい乳酸菌の動き
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